ゆるぎ椎茸とは
国東の自然で育む原木栽培
中野屋のゆるぎ椎茸は、九州最大の六郷満山の霊場・両子山の麓に位置する国東市安岐町油留木の地で原木栽培される、自然の恵みを最大に受けて育つ椎茸です。産地油留木の澄んだ空気を吸い、両子山麓を潤す水を浴びながら、椚(クヌギ)の床でゆっくりと成長します。
きのこ菌は、とても繊細で、些細な自然環境の変動にその成長を大きく左右されます。例えば、大雨が降れば途端にカサを大きく拡げ過ぎ、大雑把な味になってしまったり、食感が損なわれたりしてしまいます。また、優しい木漏れ日の入り、風通しの良い環境でなければ日焼けしたように真っ黒な見栄えとなってしまいます。
一方で、変化の少ない安定し過ぎた環境では、見た目は綺麗にできるかもしれませんが、椎茸本来の味わいが薄れたり、栄養価の低い椎茸になってしまいます。
見た目と味、これらを両立させたのが、中野屋の原木栽培方法と乾燥の製法です。
元化学屋の独自開発乾燥工程
通常は一度に乾燥させ、大量に乾燥作業をしてしまいます。これならお客様にはより安く大量に提供できるのですが、そうすると椎茸の本来の美味しさが損なわれてしまうことが多く、口に入れた時のくさみや噛んだ時のえぐみが生じてしまう原因になります。
中野屋はこのにおいやえぐみが出ないようにするため試行錯誤を重ねてきました。乾燥に重きを置き、ゆっくりと、椎茸の状態に合わせて数回に分けて丁寧に行います。今も、さらなる美味しさを引き出すため、乾燥機をさらに改良し、椎茸に最適な乾燥方法を編み出し、実践しています。
旨味と高い栄養価
中野屋独自の乾燥方法によって、くさみやえぐみを除くことに加えて、いくつかの好影響を椎茸にもたらすことが判明しました。ひとつは、旨味成分であるグルタミン酸量が増大され、しっかりした味を出します。また、ゆるぎ椎茸はインフルエンザ・風邪の予防やアトピー性皮膚炎の改善に効果があるとされるビタミンDを通常の椎茸の約二倍含んでいます。
あまり知られていないことですが、椎茸には様々な効能があります。風邪、疲労、イライラ、肩こり、腰痛、糖尿病、胃炎、肌荒・にきび、口内炎、眼の充血、動脈硬化、生活習慣病、高血圧、脳卒中等です。椎茸を食べることは健康のためにもとてもよいことなのです。